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わしにはニンゲンが勝手につけた名前がある
字伏・雷獣・わいら・長飛丸…
わしが知らないだけで、本当はもっと沢山あるんだろう
『本当の名前』はあるのかも知れないが興味が無い
それに、エサがわしの事をどう呼ぼうが関係無い
バケモンに名前なんて要らない
そんなモンあったってどうする?
バケモンがニンゲンみてぇに「コンニチワ」なんてやる訳ねぇだろ?
アイツがわしにつけた名前だって、最初は気に入らなかった
でも…
いつの間にかわしはその名前以外で呼ばれる事を是としなくなって
わしを昔の名前で呼ぶ奴等にこう言う様になってしまった
「わしを長飛丸と呼ぶんじゃねぇ!」
「わしは『とら』だ」
アイツが勝手につけた名前なんぞ、気に喰わねぇだけだったのに
名前なんぞ要らないと思っていたのに
なんでだろうなぁ?
今はその名以外に返事をする気にはならねぇんだ
その名だけが『わし』を『わし』にする
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うしとら熱が冷めません!!!
名前をつけるって一種の愛情表現ですよね!?う…潮め!!
そのケモノは何時見ても「綺麗」だと思う
金色の毛は一つ一つから力強い光を放っていて、靡くとまるで秋の田んぼに風が吹いたようだ
「綺麗」何て言ったら、きっと「何言ってやがる?チビナス」と悪態を吐いてからふわりと消えてしまうに違いない
だから、絶対に言わない
月明かりに照らされたそのケモノに向かって「綺麗だ」と
太陽は月を褒めない
(月が隠れてしまうから)
………………………………………
潮はいつもとらを見て「綺麗だ」って思ってると思う。
「あの、一番大きいのがワシだな…で、次に大きいのはお前だ」
「じゃあ、あの一番小さい月は…?」
「わかっているだろう?」
彼が大きな手のひらで彼女の腹部に触ると、彼の手に振動が伝わった
「この子は解ったみたい」
彼女はクスクスと笑うと、腹部に置かれた彼の手を取ると自分の手と互いの指が交わるように組み目を閉じ、祈り始めた
手を外す訳にはいかず、手持ち無沙汰になってしまった彼は先ほどまで見ていた空を見上げる
そこには変わらず煌煌と輝く3つの月が、彼らを照らしている
「…ワシもヤキが回ったものだな」
彼はそう呟くと自嘲気味に―でも、とても幸せそうに微笑んだ
片時も離れずに。片時も失わずに。
この森の空に何時でも輝き続けるお前達の様に
………………………………………
ケヴィンがもうそろそろ生まれるよって時に、嫁に何か言いたいんだけど、何を言って良いか解らない獣人王のお話
絶対にこんな微妙に気障な台詞は言わないだろうけどね!
(ところで、聖剣3って月が3つありましたよね?)