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元拍手や短いお話置き場
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旅にでる報告をしようと彼女の家へと向かっていると
道端に彼女の髪の色と同じ花が咲いていた
彼は彼女が喜ぶだろうと彼女の元へと摘んでいった

「花が枯れる前に帰って来てね?」

その花を見た彼女はそう言って悲しそうに微笑んだ


                Forget-me-not
                        (忘れられたのは誰?)


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その花の名前が『勿忘草』だったこと、自分たちと似た伝説があることを彼は知らない
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君と居た世界の色は君と一緒に消えた
飲み込まれそうな青も
優しく溶けそうな白も
柔らかく暖かな緑も
全て消えた

私の目に映るのは白と黒の世界
鉛色の空を飛んでいる漆黒の鳥が一声鳴いた


                「「Nevermore」」
                     (二度と無い、あの色鮮やかな日々)


……………………………………………………………………………………………
この白と黒の世界が本当は無限の色に彩られていることが、男にはまだ分からない
またE/A/ポー関連で。「Nevermore」は彼の詩大/鴉から(本読んでないが…)
この世に彼らが愛し合った証を残して彼女は旅立とうとしていた
ベッドに横たわり弱弱しく呼吸を繰り返す彼女の瞳が静かに開かれた
彼は彼女の名前を叫び握っていた手に更に力を込める
彼女は彼の瞳を見つめるとうっすらと微笑みその唇を震わせた

「私が死んだら、貴方を守る天使になってあげる。
 貴方が悪いことをしそうになったら、両手で頭を抱えて…私が守ってあげるから」

声にならない声でそう言うと、彼女は幸せそうな笑顔で旅立っていった


                  天使は永遠に私たちの傍に
                     (いままでも、これからも)


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「私が~」はE・A・ポーの妻ヴァージニアが彼に最後に言った言葉だそうです
ポーが27歳、ヴァージニアが13歳(!)の時二人は結婚したらしいのでこの二人に
愛する人がいる女性は強くて優しいと思います
同じ年のヤツらにもそこら辺の大人にも負けなかった
周りのヤツらもオレを強いと称えてくれた
だから、自分が選ばれると思っていた
その時も皆、オレの名が呼ばれると思っていた

―オレ自身もそう思った

その瞬間強い風と共に雲が月を隠し
アイツの名前が耳に届いた


                “ツキ”に見放される
                      (自然の子よ、本当の“強さ”を知れ)


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過信でも、自負でもなくて、ただ、アイツより強いと。そう思っていたのに。
実は1分だけ()の中が(自然の子よ、欲を持つことなかれ)でした(要らない知識)。
体中傷ついて倒れこむ様に扉を開けた彼を横目で見て酒を一口飲んでから、馬鹿だな、と笑った

「そんな腕じゃ満足にカードも切れないんじゃないのか?」
「しばらく出入り禁止だそうだから丁度良いだろうよ!」

だらりと力なく垂れ下がった腕を葉巻で指しながらそう言うと、苛立ちを含んだ言葉に彼女は眉を顰める
どうやら勝利の女神が惚れ込んでいた彼はカジノのオーナーには嫌われていたらしい

「…行くぞ」

そう言うやいなや彼女は椅子から立ち上がり彼を乗せた大きな鷲は上空へと飛び立った


ガックリと膝を付くオーナーと所々火の上がっているカジノを後ろに見ながら、腕の治療費、と渡されたいささか多すぎる金貨に苦笑しつつ、片手じゃ少し重過ぎるな、と溢すと舵を持っていた彼女は振り返り、煙と共に「んじゃ今日はお前の驕りな?」と、嬉しそうに笑ってから船の速度を上げた


        そんなヤツだから星たちが欲しがったんだ
                 (夜鷹は拒まれ鷲は受け入れられた)


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ダリルはスキットルボトルを所持していると思いました
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