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元拍手や短いお話置き場
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彼女の傍らにある花は何時までも枯れなかった
それは一日おきに新しい花を持ってくる人間がいたから…という訳ではなく、「枯れなかったから」である
枯れない花など無い…しかし、その花は枯れなかった
美しいまま、永久に咲き続けていた

あの時、『偶然に出来た薬』で彼女を美しいまま眠らせる事に成功した彼は「彼女を蘇らせる秘法」を求めて、又、旅立っていった
その時に彼は残りの薬を使って彼女の大好きだった花を同じように美しいまま眠らせた
自分が居ない間、彼女が寂しくない様にと
だから花はいつも彼女の傍に居てずっと彼と彼女を見続けていた

階段を下りてくる足音に続いて、扉が開く音が地下室に響く
足音の主は彼女に近づくと、悲しそうな瞳で彼女に話しかけた

「ごめんな…今回もダメだった…」
「次こそ…次こそ絶対に…!!」

彼女に口付けて彼は又行ってしまった
残された彼女の頬には彼が落としていった雫が残されている
まるで、彼女が涙を流したかの様に

きっと、彼は知らないのでしょう
貴方が来た時、彼女が喜んでいる事を
貴方が又旅立つ時、彼女が涙を流している事を


         その心、我のみぞ知る

………………………………
崩壊後も地下室の花って枯れてなかった気がしたので
「その心~」は確かピンク色の薔薇の花言葉だった気がします

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「インターセプター!」
相棒は声の聞こえたほうに耳を向けると、「行ってもいいか?」と言う様に、彼を見上げてきた
彼は目線で「行ってこい」と伝えると、木に背を預ける
尻尾をはちきれんばかりに振りながら声の主の所に走っていく相棒を見て目を閉じる
きゃぁきゃぁと、嬉しそうな幼い少女の声と相棒の声が風に乗って聞こえてくる
「あぁ。まるで、あの頃に戻ったようだ」と彼は思った。

   

     そんな事を思うことすら許されるはずもないけれど

………………………………
リルムはお母さん似(声もそっくり)だと思うので、インターセプターの名前を呼ぶとシャドウはサマサに居た頃を思い出してしまう…とか
闘っているうちに防具も武器もボロボロになってしまっている
裁縫道具を借り、服から修理しようかと椅子に座ると同時にコトリと何かが落ちた
拾ってみると紙に何かが包まれて居るようだ
どこから落ちてきたのかと上を見渡してみても、どこだか分からず困ってしまった
誰かが隠しておいたのかもしれない
そう思うと中を見るのを躊躇ってしまう
どうしたものかと項垂れると
何かがチラリと目に入った
それは、もう居ない彼女が残してくれたお守り
何時もは首から下げて服の中に入れていたのだが、服を脱いでいたので目に入ったらしい
これもボロボロになっていたので、もしやと思って見てみると矢張り底に穴が開いていた
こちらも修理しなければと思い、お守りを首から外すと、脱いだ服の上にそっと置く
ふと思い着いて紙を軽く振って見ると、彼らに伝わる魔よけの石が手のひらに落ちた瞬間―彼は理解した
この石は洞窟の奥底にしかないものだから、彼女がそこまで行って取ってきてくれたのだろう
彼の心にとても暖かいものが溢れる
大切にしなければと思うと共に、もう会えない彼女への愛しさが募る―が、感傷に浸るのを止める
止まっていることなど出来ないのだ
仲間と今生きている者達と世界の為に
そして―…彼女の愛した世界を守るために
決意を新たにし、やろうと思っていた事を思い出す
元通にしようと石が包まれていた紙を広げる

と、目に映った文字

「神様、どうかモグが今日も元気で、怪我も無く、笑って私の所に帰って来ますように  モルル」



       その時は何時ものように笑って迎えて…クポ!

…………………
モルルのお守りって…どんな形?

拳を揮いながら彼はレオ将軍の言った言葉を思い出していた

「お前の剣を持って、俺はお前の家族にどんな顔をして会えば良い?」

そして、思う
この人にも帰る場所があるのだろうと
この人にも帰りを待っている人が居るのだろうと
その場所に、その人の所に帰りたいのだろうと
だからこんなにも本気で自分を殺そうとしているのだろうと

相手の剣が彼の肩に触れる瞬間、彼は自身の拳を相手の腹にめり込ませる
ゴキリと骨が砕ける音がしたかと思うと、相手は血を吐き動かなくなった


手を合わせ、目礼をしながら彼は「すまない」と呟くと、襲い掛かってきた別の相手の頭を砕いた



               だからせめて、安らかに眠れ

……………………
私の考えるマッシュは「喰わねぇ生き物は殺さねぇ(By.バーツ)」っていう生き方をしていて、倒したモンスターは食べます(!?)
いくら世界を救うためだと言っても「殺すのはいけない事だ」と自分を責めつつも、食べる為ではないのに殺さなければいけない
マッシュだけじゃなく、メンバーは皆思っているんじゃないかと思います

手を合わせ頭を下げると、青い瞳から涙が零れる

分かっていた

貴方に驕りなど無かった事も
師に挑んだ本当の理由も
貴方がそれを知られまいとしていた事も
貴方から発されていた紛れも無い殺気に答えなければいけない事も

そして…優しく、暖かかった事も

目の前に居る貴方は微笑を湛えているのに泣く事しか出来ない俺を叱って下さい

              


           貴方と笑いあう事は二度とない

………………………
手合わせをした後は笑いながらお互いを称えて
修行の続きをする
そんな楽しかった日々も
もう来ない     
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