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彼女の傍らにある花は何時までも枯れなかった
それは一日おきに新しい花を持ってくる人間がいたから…という訳ではなく、「枯れなかったから」である
枯れない花など無い…しかし、その花は枯れなかった
美しいまま、永久に咲き続けていた
あの時、『偶然に出来た薬』で彼女を美しいまま眠らせる事に成功した彼は「彼女を蘇らせる秘法」を求めて、又、旅立っていった
その時に彼は残りの薬を使って彼女の大好きだった花を同じように美しいまま眠らせた
自分が居ない間、彼女が寂しくない様にと
だから花はいつも彼女の傍に居てずっと彼と彼女を見続けていた
階段を下りてくる足音に続いて、扉が開く音が地下室に響く
足音の主は彼女に近づくと、悲しそうな瞳で彼女に話しかけた
「ごめんな…今回もダメだった…」
「次こそ…次こそ絶対に…!!」
彼女に口付けて彼は又行ってしまった
残された彼女の頬には彼が落としていった雫が残されている
まるで、彼女が涙を流したかの様に
きっと、彼は知らないのでしょう
貴方が来た時、彼女が喜んでいる事を
貴方が又旅立つ時、彼女が涙を流している事を
その心、我のみぞ知る
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崩壊後も地下室の花って枯れてなかった気がしたので
「その心~」は確かピンク色の薔薇の花言葉だった気がします